昔ノハナシーフ
外服(がいふく)と内服と器
ある時漢方薬の箱の裏を見ると、「内服」と書かれていて「なぜ服なんだろう?」と疑問に思いました。調べてみると、古くは『山海経 (せんがいきょう) 』という秦~漢(紀元前4世紀~3世紀頃、作者は不詳)の書物の中に記載がありました。内容は、植物や鉱物の薬効についてや動物、地理や伝説上の神話まで多岐に渡ります。その中に内服、外服についての記載があり、内服は、体内で薬を効かせて邪気を払うとされていました。また薬草や魔よけ効果のある色の布を衣服のように身にまとい、病気の原因となる邪気を防ぐことを外服と記載されています。この事を知り私達は、手に触れる身近なものの色やデザインにも、心身を癒し整えることができるのではないかと感じました。そう言った想いを大切にして、私達の作品を使って下さる方の生活を健やかで潤いのある暮らしのお役に立てたらと願い制作をしています。